Amazon SNS の SMS送信機能にサンドボックス機能が実装されたので送信テストや解除申請などやってみた
いわさです。
AmazonSNSではテキストメッセージ(SMS)を扱うことが出来ます。
先日、そのSMS機能にサンドボックスが設けられました。
サンドボックス内では送信先などの機能制限が課せられます。
本日はサンドボックス内での設定や挙動の確認と、サンドボックスの解除申請を行ってみました。
SMSサンドボックスの対象
2021年6月1日以降にアカウントを作成したユーザーが対象かと思ったのですが、それ以前にアカウントを作成し初めてSNSを利用するユーザーが対象となるようです。
2021年2月に作成したアカウントがサンドボックス有効状態となっていました。
同時期に作成したがSNSトピックの利用は有で、SMSの利用が無いアカウントはサンドボックス外となっていました。
サンドボックス内だとこのように、アカウント情報欄のステータスにサンドボックスについて表示されます。
また、AWSCLIにサンドボックス状態の確認コマンドが追加されており、コマンドからもサンドボックス状態を確認することが可能です。
こちらのコマンドですがAWSCLIの最新バージョンでは使えるようになっています。
[cloudshell-user@ip-10-0-29-225 ~]$ aws --version aws-cli/2.2.9 Python/3.8.8 Linux/4.14.225-168.357.amzn2.x86_64 exec-env/CloudShell exe/x86_64.amzn.2 prompt/off [cloudshell-user@ip-10-0-29-225 ~]$ aws sns get-sms-sandbox-account-status { "IsInSandbox": true }
これまでSMS機能を使っていたアカウントのサンドボックスが有効化され、いままで動いていた環境に影響が出るということは無さそうですね。
サンドボックス内での送信テスト
サンドボックス内では登録した送信先へしかSMS送信を行うことが出来ません。
AmazonSESと同じですね。
送信先電話番号は10個まで設定が可能です。
登録時に承認SMSが送信され、承認すると有効となり、送信対象として選択することが可能になります。
ただし、追加した電話番号は認証後24時間経過しないければ削除出来ませんのでその点のみご注意ください。
サンドボックス解除申請
つぎに、サンドボックス解除を行ってみます。
サンドボックス解除申請は以下を参考に行ってください。
AWSサポートセンターから解除申請を行います。
利用ケースとリクエスト内容を入力し、申請を行います。
承認されるとサンドボックスが解除されます。
CLIでも確認してみましょう。
[cloudshell-user@ip-10-0-29-225 ~]$ aws sns get-sms-sandbox-account-status { "IsInSandbox": false }
変わりました。
注意
サンドボックス制限は解除されましたが、従来の使用制限は存在しています。
サンドボックス解除時に緩和された使用限度額の設定を行いましょう。
また、従来と同様に適宜使用限度額の引き上げをリクエストする必要があります。
以下を参考にしてください。
また、サンドボックス解除申請はリージョンごとに必要ですのでその点もご注意ください。